シミやくすみなら、コスメで隠せますが、顔のたるみは隠せません。
女性の見た目年齢は、たるみがあるかないかで大きく違ってきてしまいます。
実は20代から本人の自覚がないままたるみは始まり、30代でほうれい線に気づき、その後はどんどん広がって50代では小鼻の横からアゴまでほうれい線が広がっていくといわれています。
ただし、これは自然に任せて対策を何もしていない場合です。
あるがままを受け入れることは大切なことだとは思いますが、何もしないでいては、加齢と重力には勝てないということです。
そこで、今回は顔のたるみの原因と、これ以上広がらせないようにする対策、実際に体験して効果があった方法も一緒にご紹介していきます。
たるみの原因とは
まずは、顔がたるむ原因について見ていきましょう。
顔がたるむのは主に、日常の姿勢とコラーゲンの減少によって起こります。
何気なく取っている姿勢で、筋肉が引っ張られたり圧迫されることで顔がたるんでしまいます。
姿勢が原因で顔がたるんでくる
長時間体を前後もしくは左右に傾けて、同じ姿勢をとり続けることで、筋肉は緊張し硬くなります。
体の一部にだけ負荷がかかるため骨格が歪み、たるみの原因になってしまうのです。
顔のたるみの原因は猫背だった?
猫背の原因になる姿勢
- スマホやパソコンの画面を長時間見ている
- デスクワークで座りっぱなし
- 頬杖をつく
このような前傾姿勢が続くと、肩が前へ出る→肩胛骨が開き、猫背になりやすくなってしまいます。
猫背になると顎が前へ出て、首の前側が伸ばされるため、同時に顔のお肉も下へ引っ張られて顔がたるんでしまうのです。
この下へ引っ張る力は、重力以上に顔の筋肉を下へ引き伸ばしたるみを加速させてしまいます。
また、スマホの画面を見るときに、首を前に落として下を向くと、重力に引っ張られ顔がたるんできます。
また、その姿勢を続けていると自然と前屈みになって肩が前に出やすくなり、肩胛骨を中心に寄せる僧帽筋の力が弱まり猫背の原因になってしまいます。
たるみの原因は寝ている姿勢の積み重ね
横向きに寝ると、下になっている方の頬に重みが偏り、たるみの原因になることがあります。
特に毎日同じ方向(右向きか左向き)で寝ていると、頭蓋骨の歪みにもつながり、顔の左右バランスも崩れる原因になります。
コラーゲンが減少するから顔がたるむ
肌の真皮にあるコラーゲンがダメージを受けると、皮膚の重みを支えられなくなりたるんでしまいます。
コラーゲンの減少の理由は加齢だけではありません。
紫外線によるダメージは怖ろしい
肌の老化の原因の、約8割は紫外線によるものといわれています。
特に、紫外線A波(UVA)は波長が長く肌の真皮にまで到達するため、コラーゲンに大きなダメージを与えてしまうのです。
また、紫外線A波は雲もガラスも通過するため、室内にいても窓際などは紫外線の影響を受けてしまいます。
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喫煙でコラーゲンの生成が阻害されている
喫煙をすると、体内で活性酸素が増えてしまいます。その活性酸素を無害化するために、ビタミンCが大量に使われます。
本来コラーゲンを生成するために必要なビタミンCが喫煙で消費されるため、コラーゲンを増やす働きが妨げられてしまうのです。
また、血行も悪くなるので肌に酸素や栄養が行き渡らず老廃物がたまり、くすみやシワの原因にも。
喫煙する人は、ビタミンCを多めに摂ることを心がけましょう。
肌の乾燥は老化を加速する
肌が潤っている状態だと、バリア機能が働いて外部の刺激から肌を守ってくれます。ところが、肌が乾燥すると紫外線などによる刺激をダイレクトに受けやすくなるのです。
また、強くマッサージをしたり、パッティングをする、クレンジングや洗顔の時に肌をこする、などの日頃の習慣で肌に炎症が起きることで、活性酸素が発生して老化を加速させる原因になるともいわれています。
頭皮がたるむと顔もたるむ
顔のたるみに気を取られて、つい頭皮のケアを見落としてしまいがちです。
顔と頭皮はつながっています。しかも、皮膚の構造は同じで真皮にはコラーゲンもあります。
そのため、頭皮のケアも、お肌と同じです。乾燥を防ぎ、頭皮を紫外線から守らなければ、頭皮のコラーゲンがダメージを受けてしまいます。
頭皮が肌を釣り上げる力を失うと、肌の重みで顔の上の方からたるみが始まり、ほうれい線やフェイスラインの崩れにつながります。
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食生活がもたらすたるみの原因とは?
過剰に糖分を摂り過ぎると、血液中にブドウ糖が増え、それが体の中のタンパク質と合体することで糖化が進みます。糖化は正常なタンパク質を劣化させ老化を促進してしまうのです。
コラーゲンもタンパク質ですからこの糖化の影響を受けるのです。糖化が進んだコラーゲンは劣化し肌を支えきれなくなり、脂肪や皮膚の重みで肌はたるんでしまうのです。
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顔のたるみを解消する!!
ここからは、顔のたるみを解消するための方法をご紹介していきます。
顔のたるみは頭皮のたるみでもありますので、まずは血流を促して、酸素や栄養が行き渡る環境に整えることが必要です。
頭皮マッサージで血流を促す
頭皮をマッサージすることで、血流が促され頭皮に栄養が届けられるようになります。
頭皮を元気にする、マッサージ方法をご紹介します。
このマッサージでの指の使い方は、始まりは指先から、そこから段々と面積を広げて頭頂部では第一関節全体を使って行います。マッサージを指で行うことで、中指の先端にある中衝(ちゅうしょう)という血行を促進するツボも刺激することが出来ます。
頭皮マッサージのやり方
- 両手の指を、パーに広げる
- 親指以外の指を眉毛の上に乗せます
- そこから上に向かって、額の生え際まで軽く指を滑らせます
- 髪の生え際に指先がきたら親指も入れて、少し力を加えて全部の指先で頭頂に向かって滑らせます
- 頭頂まで行ったら、額の生え際まで戻って、両手の位置を左右にズラして同じく頭頂に向けて指を滑らせます
- その後も、手の位置を耳の後の生え際から頭頂部に向かって指を滑らせます
- 最後はうなじから頭頂部に向かって引き上げたら、頭頂部を指でクルクルとマッサージします
額から髪の生え際あたりにある、前頭筋という筋肉をほぐすと、疲れ目や頭痛の症状の緩和になります。
また、耳の上あたりにある、側頭筋をマッサージすると首や肩のコリをほぐすことが出来ます。
たるみ解消!オススメのエクササイズグッズ
顔のたるみを解消するには、肌の真皮のコラーゲンの生成を促して、さらに肌を持ち上げるための筋肉を鍛える必要があります。
実際に使ってみて、効果を感じたグッズとトレーニング本をご紹介します。
パタカラ/美人筋で変わる、変える、キレイになる
パタカラは、自分の歯科医院に来られた、顔に麻痺が残る患者さんのために、医学博士でもある院長が開発した商品だそうです。
下の写真の右側のパタカラと、ピンクのフィップルという筋肉に負荷をかける道具がセットになっている、プレミアムセットを使いました。
使い方は、パタカラの下の太いところをくわえて、唇を引き締めるというものです。
くわえるといっても、歯と唇の間ではさむという感じです。
上の、ヒモのような細いところは、くわえた唇に力が込められるように、引っ張るためにあります。
最初は、これを3分間唇で挟んでギュッと、口の周りにシワが寄るくらい閉じます。
結構キツイです。3分後にパタカラを外したら、口の周りがジワっと温かくて、血流が良くなっている感じがしました。
3分間パタカラを唇にはさんで力が込められるようになれば、次はフィップルを顔に当てて、筋肉を鍛えます。
フィップルは、シリコン?のようなプニュプニュした素材で、すごく伸びます。
パタカラを上下の唇にはさんで、外に出ているヒモのような細いところを左に引っ張り、右の頬にフィップルを密着させて体は正面に向けたまま顔だけ左へ向けます。すると、唇にグッと力が入って、さらに口の周りの筋肉が鍛えられます。反対側も同様に行います。
あとでわかったのですが、別にフィップルでなくても、強度は弱まりますが手で引っ張ってもいいそうです。フィップル付きでなければ、少し安くなります。
今まで、唇に意識して力を入れることをしたことがなかったので、唇の周りに筋肉があることを実感できました。
そして、唇がちょっと引き締まった感じがします。
PAO/口まわりのフィットネス
そして、次にやってみたのが人気のPAOです。
これも、唇で真ん中の白いポチッと出た所を、くわえて首を上下に振って鍛えるグッズです。
最初は、よくわからずただ唇にはさんで首を振っていましたが、どうやら頬のお肉を凹ませて振らないと効果がないようだったので、思いっきり凹ませて頑張りました。
これも、口の周りが引き締まった感じはあります。でも、首が疲れました。
MTG(エムティージー) フェイシャルフィットネス PAO セブンモデル ホワイト
たるみ解消運動のオススメ実践本
たるみ解消のハウツー本でも、実践してみました。
その中で、特にやってよかったオススメ本をご紹介します。
小顔ワークアウト/日本で唯一のパーソナルトレーナーが教える
小顔ワークアウト:木村祐介著(フェイストレーナー)
顔の体幹である、唇を鍛えることで顔の印象を変えられて、小顔にもなれるという方法が、顔の筋肉の構造と共に詳しく解説されています。
また、日頃体を動かす時の意識の向け方を教えてくれていて、ためになった本です。
顔の悩み別のワークアウトも充実していて、わかりやすい。モデルさんが綺麗。頬のたるみのトレーニング方法もありました。
フェイシャルアイソメトリックス/顔のたるみをとる筋力トレーニング
顔のたるみをとる筋力トレーニングフェイシャルアイソメトリックス:ばんまさのり著(医学博士)
この本のトレーニングは、アイソメトリックスという、静止したまま強化したい筋肉に力を入れることで筋力をつけるという方法です。
ストレッチやマッサージでは筋力は鍛えられず、筋肉は負荷がかかってこそ太くなるもの。スポーツ医学にのっとったやり方で顔の筋肉に負荷をかけて鍛えていくやり方が書いてあります。
一つの動きは7秒間キープで大体3回を目安に、顔全体で14種類のアイソメトリックス方が紹介されています。
体の筋トレと同じく、ウオームアップ→ストレッチ→アイソメトリックス→クールダウン→マッサージの順番で進められるよう、写真付きでわかりやすくなっています。やりながら、今どの筋肉が鍛えられていて、どこに力が入っていれば正解、などと図入りで解説してあって、それも理解を助けてくれました。
この本のトレーニングが一番効果を実感するのが早かったです。
夜このトレーニングをやると、次の日の朝、まぶたが軽く感じられました。
目ヂカラとまではいえませんが、まぶたの力で目が大きく開く感覚は久しぶりでした。しかも、鏡を見るといつもより黒目が大きく見えます。ということは、まぶたが上がっているということです。
グッズや他のトレーニングでも、時間をかければ顔全体の筋力はついてくると思いますが、この本のやり方はダイレクトに鍛えたい筋肉に働きかけるので効果がすぐに実感できたんだと思います。オススメですよ。
顔のたるみをとる筋力トレーニング フェイシャルアイソメトリックス
顔のたるみに効くツボ
顔のたるみには、むくみをとり、肌の機能を回復させるツボを刺激することで、巡りが整えてられてきます。
膈兪(かくゆ)
名称:膈兪(かくゆ)
主な効果:水分の循環を高める
章門(しょうもん)
名称:章門(しょうもん)
主な効果:臓の気が集まるツボを活性化させる。全身の、気、血、水の流れを整える。
日月(じつげつ )
名称:日月(じつげつ )
主な効果:巡りを良くする。陰陽の調和を整える。
生活習慣を見直してもうたるませない
日常の生活習慣でも、たるみを予防することができます。
座る時、立った時の骨盤の傾きを意識すれば、猫背になりにくくなります。猫背は顔のたるみだけでなく、内臓を圧迫したり骨盤を歪ませる原因になります。
また、長時間同じ状態でいる時は、特に姿勢が大切です。
いつもの姿勢を見直してたるみを防ぐ
座っている時に、アゴが前へ出ると頬のお肉が下へ引っ張られてしまいますので、背骨の上に頭が乗るように座ります。
この時、座った時にお尻を少し浮かせて両方のお尻を触ってみると、グリグリと出っ張っている骨があります。それが骨盤の一番下の坐骨です。
その坐骨を椅子に押し付けるイメージで座り、足の裏を地面にベタッとつけて足元を安定させると、骨盤が立って真っ直ぐの姿勢で座りやすくなります。
また、立っている時にも、猫背の人は骨盤が後傾になっているので、真っ直ぐ立った時に膝を伸ばして、下っ腹に少し力を入れて、体の重心が土踏まずあたりにくるように気をつけると骨盤の後傾が緩和されます。
顔がたるまない姿勢を作るために、ストレッチで固った背中や肩胛骨周りの筋肉をほぐして血行を改善しましょう。
簡単にできる、キャットストレッチをご紹介します。
キャットストレッチやり方
- 四つん這いの姿勢からスタートです
- そこから、息を吸って
- 息を吐きながら手と膝で床を押しながら背中を丸めます
- 息を吐き切ってから
- 息を吸いながら背中を反らせます
- 息を吸い切ったら③に戻ります
これを毎日寝る前に、5回程度行うと背中が温かくなってだんだん柔らかくなってきます。
仰向けで寝てもう顔をたるませない!
眠っている時の姿勢は大切です。長い時間同じ姿勢でいるため、一部に負担がかかる寝相だと体が歪んでしまいます。また、顔が一方に押し付けられるとたるみや深いシワの原因にもなります。
安定した仰向けで寝るためには、枕の高さも重要です。高過ぎても低過ぎても、首が安定しないため睡眠の質が悪くなってしまうのです。
首の後ろ側のくびれが、まくらに添う高さが最適です。最近は、高さが調整できるよう中の詰め物が出し入れできる枕も売られていますので、自分の体にあった枕を探してみましょう。
たるみに効くのはコラーゲンを増やす化粧品
顔のたるみの原因は、いろいろありますが、最も大きいものはコラーゲンの減少と劣化です。
コラーゲンは体内で作られるため、コラーゲン自体を肌に塗ってもコラーゲンは増えません。
たるみの解消には、代謝を高めて、コラーゲンを増やす化粧品が必要です。
コラーゲンを増やす働きのある、ビタミンC誘導体やレチノール、ナイアシンなどが配合された化粧品が効果的です。
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