オリーブオイルが体に良いと言われています。
豊富な栄養成分が含まれているオリーブオイルには、食用と肌用がありますが、食用を肌に塗っても良いんならスキンケア代が安上がりです。
ただし、食用のオリーブオイルを顔に塗ると肌に悪い影響が現れる場合があります。

今回の内容をサクッと紹介
- 食用のオリーブオイルを塗ると肌荒れするかも
- 肌用のオリーブオイルの効果
- オリーブオイルを食べる(飲む)と期待できる美容効果
- オリーブオイルの利点を活かした使い方
- おすすめのオリーブオイル
- オリーブオイルで太るのか
美容効果が高いのはエキストラバージンオリーブオイル
日本国内で販売されている食用オリーブオイルは大きく分けると3種類です。
エクストラバージンオリーブオイル
最適な時期に収穫された実だけを絞っただけの、オリーブ100%のフレッシュジュースです。
オイルの鮮度を表す酸度が0.8%以下のもので、味、香り、成分の最も厳しい品質規定に合格した最高級品です。
実を絞っただけで科学的な処理を一切していないので、オリーブの実が持つ有効成分が、余すところなく含まれています。

オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)
最高級品ほどでもないオリーブを絞って精製し、微量成分や味、香りが抜けたオイルに、風味を加えるためにエクストラバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。

オリーブポマスオイル
ポマスとは、絞りカスのことで、オリーブポマスオイルは、いわゆる二番絞りのオイルです。
酸度が高く、栄養成分もほとんど残っていないので、「オリーブオイル」と表示できません。

食用オリーブオイルを肌に塗るのは肌に悪い
オリーブオイルには、美容や健康に良い成分はたっぷり含まれていますが、食用オリーブオイルを肌に直接塗ると、肌トラブルを引き起こすことがあります。
食用のオリーブオイルは、味や香りを大切にするため、果肉の繊維や不純物があえて残してあります。

一方で、肌ケア用のオリーブオイルは、成分を残したまま、不純物を取り除いて浸透しやすくしてある状態です。
食用と肌ケア用では、目的が異なりますから、重視するポイントが違うということですね。

オリーブオイルを肌に【塗る】場合の効果
オリーブオイルには、人の皮脂と同じ成分、オレイン酸とスクワランが含まれています。
このため、肌なじみが良く、保湿力が高いのにベタつかないという特徴があります。
また、成分が豊富な、エクストラバージンオリーブオイルを使った美容オイルなら、次のような効果が期待できます。
- 肌が潤い、高い保湿力がある…オレイン酸、スクワラン、ビタミンA
- 肌色が明るくなる…ビタミンE
- シミ、そばかすを防ぐ…ポリフェノール

皮脂と同じ成分が乾燥を防ぐ
オリーブオイルの主成分のオレイン酸は、人の皮脂の中で最も多く存在している成分です。
同様に、スクワランにも、皮脂膜に近い働きがあり、肌の内側の水分が蒸発するのを防ぎます。
皮脂には、肌の潤いを守る働きと、外から異物が侵入しないように守る、バリア機能としても働きます。
また、ビタミンAには、表皮のヒアルロン酸を増やす作用がありますので、肌の水分量を上げる効果があると言われています。
つまり、オリーブオイルには、肌の保水力を上げて、その水分を守る油分も含んでいるため、高い保湿効果が期待できます。

血行が良くなり肌色が明るくなる
オリーブオイルには、ビタミンEが豊富です。
ビタミンEは、血流を良くするので、クマやくすみの改善に効果的です。

また、オリーブオイルのポリフェノールのうち、ヒドロキシチロールは肌色メラニンを増やすので、肌色を均一に整える効果も。

化粧水の浸透を促すブースターとしても働く
オリーブオイルは、肌を柔らかくするので、化粧水の前に少量のオリーブオイルを肌になじませると、化粧水などの浸透を促します。

【肌用】おすすめのオリーブオイル
エキストラバージンオリーブオイルだけで作られた美容オイル
オリーブオイルの専門店「小豆島ヘルシーランド」が世界中のオリーブの中から厳選した、南フランスの希少種「オリヴェール」。
そのオリーブの実から採れる、エキストラヴァージンオイルだけで作られた美容オイルです。
天然の美容成分が豊富な種で、その木から採れる実の中からわずか15%ほどしか採れないオリーブオイルだけを使ってできたのが、「ジ・オリーヴオイルF」です。
年に一度の収穫、完全限定生産の希少品オリーブオイルです。
使用者の口コミ
ジ・オリーブオイルFの基本情報
内容量:30ml(約3ヶ月分)
価格:8,640円
購入できる所:直営店と通販
希少価値の高いオリーブオイルが1,728円で試せる、WEB限定のお試しセットもありますよ。
オリーブオイルを【食べる】場合の美容効果
オリーブオイルを食べると次のような美容効果が期待できます。
- 便秘による肌荒れの予防改善…便の滑りを良くして排便を促す
- シミ、しわ、たるみの予防改善…抗酸化作用をもつ栄養素が豊富

オレイン酸が腸を活発にして便秘を解消する
オリーブオイルの成分のうち、70%以上を占めるオレイン酸は、腸で吸収されにくく、便が柔らかくなるため、排便力が高まると言われています。
便が腸の中に何日もあると、悪玉菌を大量に増やして有害物質を発生させます。
その毒素が血液中に溶け出して、全身を巡り、肌荒れを引き起こすと言われています。
腸内環境が整ったキレイな腸は、栄養を吸収しやすく、毒素が染み出すことがありません。

活性酸素を消して肌の老化を遅らせる
また、オリーブオイルには、活性酸素を取り除く抗酸化作用を持つ栄養素が豊富に含まれています。
肌に良い栄養素
- ポリフェノール…植物が紫外線や乾燥から身を守るために作り出す成分
- ビタミンE…「若返りのビタミン」の異名を持つほど抗酸化力が高い
- β–カロテン(ビタミンA)…抗酸化作用があり、肌の潤いを守る
- スクワレン …「酸素の運び屋」とも呼ばれて、新陳代謝を活発にする
シワ、シミ、たるみなど、肌の老化は酸化によるもの、すなわち活性酸素が原因と言われます。
活性酸素は全て体に悪いわけではありませんが、大量に発生すると、細胞をサビつかせて組織にダメージを与え、肌の老化を進めると言われています。
また、β–カロテンは体内に入ると、ビタミンAに変わります。ビタミンAが不足すると、肌はカサつき潤いが保てない状態に。
オリーブオイルには、代謝を活性化するスクワレンも含まれていますので、これらの栄養成分の巡りが良くなり、美肌効果が期待できます。

ポリフェノールは、お肌のエイジングケアに取り入れると良い成分ですが、効果が2、3時間程度しか持続しないため、こまめにコツコツ摂取するのがおすすめです。
【食用】おすすめのオリーブオイル
【LUISA(ルイーザ)】
南イタリア産の有機エキストラバージンオリーブオイル
日清オイリオの、通販限定販売の有機JAS認定のオーガニックオリーブオイル。
オーガニック栽培が極めて難しいと言われるオリーブを、有用成分やフレッシュな香りを残すコールドプレス製法で搾油された特別な逸品。
そのまま飲めるほど爽やかな風味と香りが特徴です。
早摘み系のエキストラバージンオリーブオイルは、ポリフェノールの含有量が豊富なので、オススメです。
基本情報
価格:1,980円(税込)
内容量:190g
オリーブオイルのスキンケア方法
オリーブオイルは、髪の毛や頭皮、硬くなった足のカカトまで、全身のケアに使えるオイルです。
また、化粧ノリが悪くなったり、大事な日の前の夜のスペシャルケアをすると、肌が元気を取り戻します。
オリーブオイルでクレンジング
step
1オリーブオイルを顔全体になじまて、メイクを浮かせる
step
2浮かせたメイクをティッシュで押さえてオフする
ポイントメイクを落とす場合は、かたく絞ったコットンにオリーブオイルを含ませて、ポイントメークになじませてオフする。
step
3顔を濡らさない状態のまま、洗顔する
ウォータープリーフのポイントメイクの場合は、ポイントメイク専用のリムーバーが必要です。

顔をマッサージしてパックする
蒸しタオルを用意しておきます。
step
1いつもより少し多めのオリーブオイルを手の平にとり、両手をこすり合わせてオイルを温める
step
2オイルを顔全体になじませる
この時に、顔の中心から外側に向かって優しくマッサージすると、リンパの流れを促します。
また、小鼻や鼻は、指の腹でクルクルとオイルを浸透させると毛穴の汚れが浮き上がりやすくなります。
step
3ホットタオルを顔にのせる
step
4タオルが冷める前に軽く押さえてオイルをオフする

オリーブオイルでヘアケア
シャンプーの前にマッサージして、頭皮の脂汚れを落としやすくする頭皮ケアです。
また、髪にオリーブオイルをなじませる事で、シャンプーの時の指通りがよくなります。
step
1オリーブオイルを少量ずつ地肌につけながら、マッサージする
指の腹を使って下から上(頭頂)に向かって、頭皮を動かすようにマッサージすると、頭皮が柔らかくなります。
step
2頭皮からオリーブオイルを広げて髪全体になじませる
step
3ヘアキャップか蒸しタオルで頭を覆う
step
4約30分置いてから、普段通りにシャンプーする
シャンプーの後は、毛先や地肌にオリーブオイルをすすこむと、髪にツヤが与えられます。

オリーブオイルで手荒れをケア
オリーブオイルは、荒れた手にも効果的です。
水仕事の後、ハンドクリーム替わりに、就寝前に手になじませておくと、翌朝しっとり柔らかくなっています。
また、爪と爪の周りをオリーブオイルでくるくるマッサージすると、爪の乾燥も防げる上、爪の周りの皮膚が柔らかくなります。

オリーブオイルでボディマッサージ
お風呂上がりに、体全体に薄くなじませて、心臓から遠い部分から中心に向かってマッサージを行います。
ベタつきが気になる場合は、蒸しタオルで拭き取りましょう。

オリーブオイルで悪化するニキビ
オレイン酸の高い保湿力は、オリーヴオイルの魅力の一つです。
オレイン酸は、高い保湿力がある反面、オレイン酸はニキビの原因菌、アクネ菌の栄養になる成分でもあります。
皮脂が多いとアクネ菌は増えますが、オレイン酸は皮脂の仲間ですので、オリーブオイルを塗ると皮脂が多い肌の状態と同じになるんです。
赤く炎症を起こしているニキビにオリーブオイルを塗ると、ニキビが悪化する事も考えられます。

なかなか治らかったり増えてきた時は、迷わず皮膚科で相談しましょう。
また、脂性肌や部分的に皮脂が多いインナードライに傾いている肌には、まず水分を与えることが必要です。
まずは化粧水で水分をたっぷり与えてから、薄めにオリーブオイルを使うようにしましょう。

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オリーブオイルは飲んだら太る?
エキストラバージンオリーブオイルも脂質ですので、1gは9kcalです。
サラダ油やごま油と同程度のカロリーがあります。
- 大さじ1杯(15g)…135kcal
- ティースプーン1杯(5g)…45kcal
今使っているサラダ油やバターに加えて、エキストラバージンオリーブオイルを大量に摂取すると太るもとになりますので、他の脂質に置き換えて摂りましょう。

まとめ
植物性油脂の中でも豊富な栄養成分を持つオリーブオイルは、肌へのメリットがたっぷりあります。
オリーブオイルはどれでも良いわけではなく、美容効果が期待できるのはエクストラバージンオリーブオイルです。
ただし、同じエクストラバージンオリーブオイルでも、食べるものと肌用は別物です。
目的別に作られたエキストラバージンオリーブオイルを活用して、美肌効果を満喫してみましょう。
【参考書籍】
- オリーブオイル・ハンドブック:鈴木俊久、松生恒夫著(朝日新書)
【参考サイト】
- オリーブオイルライフ:https://oliveoillife.jp/
- 日清オイリオ植物の力:http://www.nisshin-oillio.com/
- オリーブの森:https://www.healthyolive.com