あなたが、作り置きするお茶は何ですか?
スーパーでは、いろんなお茶が売られていますよね。
どれを選んでますか?
定番の麦茶ですか?それとも、体に良さそうなルイボスティーですか?
せっかく飲むなら、体にいい方を選びたいですよね。

いつ、どのお茶を飲むかで、体に与える影響は違ってきます。
東洋医学では、発酵した茶葉は体を温め、発酵してない茶葉は体を冷やすと言われています、
- 発酵した茶葉・・・紅茶、ルイボスティーなど
- 発酵してない茶葉・・・緑茶や麦茶など

ルイボスティーはどんなお茶?
ルイボスとは、「赤い茂」みという意味で、南アフリカのセバール山脈一帯のミネラルが豊富で乾燥した土にだけ成長する、マメ科の植物の名前です。
他国でも栽培を試したようですが、育てても根付くことはなかったそうです。
葉が落ちるときに赤褐色に変わり、その落ちた葉を集めて、発酵、焙煎したものがルイボスティーになります。
ルイボスティー は別名、奇跡の若返り茶とも呼ばれています。
緑茶やコーヒー、紅茶にも活性酸素を取り除く効果はありますが、ルイボスティー が他のお茶と違うところは、活性酸素除去作用とミネラルを豊富に含んでいるところです。
また、ルイボスティーにはカフェインは全く含まれていません。
タンニンはわずかに含まれていますが、その量はお茶の10分の1程度と言われています。

麦茶には長い歴史があった
麦茶は大麦を殻付きのまま煎ったものを煮出した、香ばしい香りが特徴のお茶です。
日本の食生活の中で大麦の歴史は古く、平安時代から大麦を煎ったものを粉にして、お湯に溶かして飲まれていたようです。
江戸時代になると、夏の夕方に道端に涼台を並べた茶店で、麦湯という名で売られていたそうです。

最近は手軽な水出しも人気がありますが、煮出しても水出しでも成分の効果は変わらないそうです。
使われている大麦は、甘みが少なくさっぱりした味の六条麦が多く、麦茶といえばほとんどが六条麦茶のことです。
二条麦茶もありますが、これはデンプンを多く含み甘みがあります。
麦茶はブレンド茶のベースとして使われていることも多く、二条麦茶とのブレンドは味に深みがあり、はと麦の栄養価を取り入れたはと麦茶はサラッとして飲みやすく、健康志向の人に人気があります。
ルイボスティーと麦茶、熱中症にいいのはどっち?
今回、ミネラル含有量を比較するにあたり、ルイボスティーの成分表示やHPを確認しましたが、ミネラルの含有量を表示してあるものが見当たらないため、ルイボスティー の茶葉と、麦茶はミネラル成分の表示があった、伊藤園の健康ミネラル麦茶で比較しました。
ルイボスティーの茶葉の含有量はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。→日本SOD研究会 http://www.sod-jpn.org/pdf/rooibos.pdf
栄養素(㎎) | 1日当り摂取基準 | ルイボスティー(250㎖) | 健康ミネラル麦茶(250㎖) | ||
男性/女性 | |||||
ミネラル | ナトリウム | 目標 | 8,000未満/
7000未満 |
0 | 78.7(食塩相当量2g) |
カルシウム | 推奨 | 650/650 | 4.6 | 0 | |
リン | 目安 | 1,000/800 | 3.5 | 9 | |
カリウム | 目標 | 3,000/2,600 | 17.2 | 80 | |
マグネシウム | 推奨 | 370/290 | 4.5 | 3 | |
鉄 | 推奨 | 7.5/6.5〜10.5 | 1.11 | 0 | |
亜鉛 | 推奨 | 10/8 | 0.66 | 0 0.07 | |
銅 | 推奨 | 1/0.8 | 0.3 | 0 | |
マンガン | 目安 | 4/3.5 | 0.11 | 0.07 | |
カフェイン | ー | ー | 0 | 0 |
ミネラルは、ルイボスティー の方が豊富な種類が含まれていますが、注目はナトリウムとカリウムです。

たくさん汗をかくと、ナトリウムは失われます。
そのナトリウムを食べ物や飲み物から摂るときは、カリウムとセットで摂らないと、細胞内外のバランスが崩れるそうです。
ナトリウムだけとって、カリウムが不足すると、脱力感や無気力、食欲不振、夏バテになりやすくなると言われています。
その点、健康ミネラル麦茶なら、ほぼ同量のナトリウムとカリウムが補えますので、熱中症対策にはピッタリです。
ただし、一般的な麦茶のミネラル含有量は微量ですので、熱中症対策で飲むなら、ミネラルが含まれているものを選びましょう。

ちなみに、探した中で、ダイドーのおいしい麦茶にも、ナトリウムとカリウムが入っていました。
ダイドーおいしい麦茶
おいしい麦茶の成分表示
念の為ですが、同じ伊藤園でもティーパックタイプの麦茶には、ミネラル分は含まれていませんでした。
水出し・お湯だし専用麦茶
ミネラル表示なし
紙パックでミネラルが入っているのは、伊藤園なら健康ミネラル麦茶シリーズです。
ルイボスティーと麦茶、健康に効果があるのはどっち?
ここでは、ルイボスティーと一般的な麦茶の健康効果の比較をしていきます。
まず、どちらにも言えることは、カフェインが全く含まれていないことです。
ルイボスティー に含まれているポリフェノールは、コーヒー、紅茶、緑茶にも含まれています。
ただし、これらのお茶にはカフェインやタンニンが含まれています。

カフェインレスのコーヒーを飲む人も増えましたが、カフェインは摂りすぎると血がドロドロになったり、不眠、吐き気、震え、落ち着きがなく、焦燥感を抱くようになったりと、体に悪い影響があります。
眠気ざましや疲れを解消してくれるなど、いい効果もありますが、1日に摂る量を制限している国もある程、摂取量が多いと副作用があるのです。

また、タンニンにも、摂りすぎるとミネラルと結合して代謝が悪くなるなど、摂取量が増えることで体に悪い影響があります。
ルイボスティーにもタンニンは含まれていますが、量は少なく、ルイボスティー 4g中のタンニンは3.3mgですが、同量の紅茶は100mg、玄米茶でも10mg含まれています。

ルイボスティーの健康効果について
ルイボスティーが体にいい理由は、多種類のミネラルが含まれていること、その他、活性酸素を除去するポリフェノールが含まれていることです。

ルイボスティーのポリフェノール効果について
ルイボスティーにはポリフェノールが含まれているため、活性酸素が原因とされる病気や症状の予防と改善に効果があると言われています。

ポリフェノールは、体の中にあるタンパク質でできたSOD(スーパー・オキシド・ディムスターゼ)という活性酸素を無害にする酵素と同じ働きをします。
ポリフェノールの効果
- 老化予防
- 血行を改善する
- 血圧を抑える
- 肌のターンオーバーを促進する
- 肌荒れを改善する
- アトピーや花粉症などアレルギー症状を緩和する
- シミ、シワの予防と改善
- 不眠解消
ポルフェノールは即効性はありますが、たくさん摂っても、体の中に溜めておくことが出来ず、2〜3時間で排泄されてしまいます。
ワインにもポリフェノールは含まれていますが、アルコールは毎日昼間に飲めませんよね。

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ルイボスティーはミネラルが豊富だから体にいい
ミネラルは体のエネルギーになるような糖質や脂質と違い、体の組織を作る成分として働きます。
ミネラルが働くところ
- ミネラルが作るもの・・・骨や歯、赤血球、甲状腺ホルモン
- ミネラルが調整する機能・・・神経、筋肉の動き、酵素、脂肪や糖の代謝
タンパク質も体の臓器や血液など体全体を構成していますが、ミネラルも体を維持するためには不可欠の栄養素です。
ミネラルは体の中で作ることが出来ないため、食べ物や飲み物から摂るしかありません。
もし、体の中でミネラルが不足すると、欠乏症が起き体の不調や病気の原因になってしまうのです。
ミネラルが不足すると・・・

ルイボスティーに含まれているミネラルが不足した場合の自覚症状は次のようなものです。
ミネラル不足の自覚症状
- カルシウム・・・まぶたがピクピクする、よく足がつる、イライラする、よく物忘れする
- リン・・・体がダルい、やる気が出ない、食欲が湧かない
- カリウム・・・体に力が入らない、以前より神経質になった、膨満感がある
- マグネシウム・・・便秘、イライラしやすい、気分がめいる、不安感がある、筋肉がケイレンする
- 鉄・・・立ちくらみやめまい、疲れが取れない、ちょっと動いただけで息切れや動悸がする、よく風邪をひく、神経質になりちょっとした事でイラっとする
- 亜鉛・・・何を食べても味が薄いと感じる、風邪を引きやすい、抜け毛が増えた、集中できない、感情のコントロールがきかない
- マンガン・・・自覚症状はないが、体でタンパク質が作られなくくなる、性ホルモンを合成する力が弱くなる
ミネラルは、他のミネラルとのバランスが大切で、例えば、リンを多く摂りすぎるとカルシウムの吸収が悪くなります。
つまり、リンの量よりカルシウムの量が下回ると、高齢になって歯や骨がもろくなってしまうのです。

ルイボスティーには、リンよりカルシウム含有量の方が多いので、カルシウムの吸収を妨げる事はありません。

ペットボトルのルイボスティーにも効果がある?
ペットボトルのルイボスティーは、種類が少ないですよね。
見つけたのは、また伊藤園のものでヘルシールイボスティーという商品です。

ここで見るところは、原材料名です。
ヘルシールイボスティーの表示を見てみると、原材料名はルイボスだけになっていました。
ルイボスとなっていれば、ルイボスの茶葉から取れる栄養は含まれています。

原産国の記載がありませんでしたが、同じシリーズのティーバックには、原産国:南アフリカ共和国と書いてありました。

麦茶の健康効果は意外とすごい
麦茶はカフェインやタンニンを含まない、自然飲料です。
麦茶の原料の大麦には、食物繊維、カルシウムやカリウム、リンが含まれますが、麦茶にするとその量はかなり減ってしまうようです。

ただし、麦茶にはミネラル以外の体にいい成分が含まれます。
麦茶の健康効果
- アルキルピラジン・・・大麦を煎った時に生まれる香り成分。血液をサラサラにする効果がある
- GABA(ギャバ)・・・神経伝達物質、イライラや不安を鎮める、血圧を低下させる、脳の活性化
- Pクマル酸・・・抗酸化物質を活性化させる効能がある、発がんリスクを減らす、虫歯予防効果もある
汗を大量にかくと、血液がドロドロになり、血流が悪くなります。
血流が悪くなることで、血管が詰まったり、酸欠を起こしたり、体に大きな負担となります。
それを改善するのがアラキルピラジンです。

このほか、麦茶は、胃の粘膜を守り、炎症を鎮める効果があることが研究結果で明らかになったそうです。
また、大麦のほか、落花生やトマトにも含まれるPクマル酸は、「ペルオキシナイトライト」という発がん性物質の消去活性性があることが発見されたようです。

ルイボスティーと麦茶の味と香りはどっちがいい?
続いて、ルイボスティーと麦茶の味と香りを比較してみます。

ルイボスティー | 麦茶 | ||
味=△ | アイスは味がほとんど無いが、口当たりはまろやか。クセはない。
ホットで飲んでも、味より漢方薬のような香りが目立って味はしない。でも口当たりは優しい。 |
味=◎ | アイスでもホットでも、少し甘みがあって、香ばしい麦の味がする。口当たりはサッパリ爽やか。
煮出し時間が長すぎると、渋みが出る。 |
香り=△ | 煮出す時に、漢方のような燻した香りが立つ。
冷めると、ほとんど香りはしない。 |
香り=◎ | アイスよりホットの方が、香りはいい
煮出している間に、煎った麦の香りが広がって夏を感じる。 |
ルイボスティーの香りは、好みにかなり個人差があると思いますが、渋みや苦味がないので、無味無臭のお水感覚で飲めると思います。

ルイボスティーと麦茶はどんな人にいい?
ここまで、説明してきた、ルイボスティーと麦茶の特徴や効果をふまえて、どんな人にオススメなのかまとめてみます。
こんな人にはルイボスティーがおすすめ
ルイボスティーはこんなお茶
- 体を温める
- カフェインを含まないが、タンニンを含む
- ポリフェノールがアンチエイジングにいい
- いろんな種類のミネラルが摂れる
- すごく美味しいわけではないが、クセはない
ということで、ルイボスティーを日常的に飲んだ方がいい人は、次のような人です。
ルイボスティーがおすすめの人
- 手足が冷たく冷え性
- 便秘気味
- 加齢臭が気になる
- 疲れやすい
- ストレスが多く、よく眠れない
- アトピー性皮膚炎や花粉症など、アレルギーがある
- ニキビや吹き出物がよく出る
- よく風邪をひく
- 白髪を減らしたい
- 病気になりにくい体を作りたい
- お酒を飲むと頭痛がする
- インスタントや加工食品をよく食べる
ルイボスティーを飲んで、一番早く効果が感じられるのが、便秘改善と言われています。
また、銅、亜鉛、カルシウムは白髪の予防に効果的とされているミネラルです。
ルイボスティーには、複数のミネラルが含まれているからこそ、相乗効果で健康にいい作用がたくさんあります。
ただし、ルイボスティーの効果は、漢方薬のようなもので、劇的に症状を改善するというものではありません。

ルイボスティーの選び方
売られているルイボスティーには、グレードがあって、下から順番にスタンダード→チョイスグレード→スーパーグレードがあります。
スタンダードは、茎に近いところの葉で少し苦味が強くなるようですが、価格は安いです。
スーパーグレードが最高品質で、クセがなく、まろやかな口当たりで美味しいですが、その分価格は高くなります。
ただし、グレードが違っても、成分効果は変わりませんので、予算と味の好みの問題です。
そして、何より大事なポイントはオーガニック(有機栽培)のものを選ぶ事です。
茶葉から抽出したエキスを飲むわけですから、安全性には強くこだわるべきだと思います。
ルイボスティーには、ティーパックや粉末のお茶もありますが、成分がしっかり抽出できるのは、煮出すタイプのお茶です。
それも、長く煮出した方が、活性酸素が除去される効果が高くなるという研究結果もあるようです。
煮出し時間は、最低でも10分間。
それ以上でも、効果は多少強くなるようですが、10分を切ると効果が極端に下がるそうです。
ティーパックで入れる場合も、お湯にティーパックを入れたままで、お湯が冷めるまで待つ方が、すぐに取り出すより効果があるそうです。

おすすめのルイボスティー

忙しくて、煮出す時間がない人には、煮出さなくても成分が出やすいように高圧力で蒸気殺菌処理された、ティーパックがおすすめです。
【ティーライフ】のプレミアムオーガニックルイボスティー
- 煮出す必要がないティーパック
- ティーパック30個入り:2,030円(税込)
- お試しセットあり
- 送料無料
- 30日間返品、返金保証付き
- オーガニックの茶葉使用
お茶専門店のティーライフのルイボスティーには、オーガニック茶葉を使用されています。
高温、高圧力で蒸気殺菌した茶葉が、ティーパックになっているので、煮出す必要がないのです。
もちろん、ミネラル成分もそのまま摂れます。
物によっては、煮出しても綺麗な色が出ないこともありますが、ここのティーパックはティーポットやカップに入れるだけで、簡単に綺麗な色のルイボスティーが出来ます。
今まで、煮出してもルイボスティーが美味しく飲めなかったという方にもオススメです。

初めての方は、お試しセットがあります。
ポット用1パック4gが7個入りが3袋で、970円(税込)です。

こんな人には麦茶がおすすめ
麦茶はこんなお茶
- 体の熱を取る
- カフェインもタンニンも含まない
- 血がサラサラになる
- 美味しくて香りがいい
麦茶が、おすすめの人は・・・
麦茶がおすすめな人
- とりあえず体の熱を取りたい
- 熱中症の予防がしたい
- むくみが気になる
- 子供に体にいいものを飲ませたい
- イライラや不安がある
- とにかくガブガブ飲みたい
- 胃が弱い
- 汗をかいた後だるく重い感じがする
麦茶は、体を冷やすので、夏に向いてるお茶と言えます。
特に、汗をよくかく人は、小まめに補給しましょう。
また、タンニンには渋みや苦味がありますので、タンニンを含まない麦茶なら、小さなお子さんも嫌がらず、大麦の健康成分を摂り入れることができます。
美味しい麦茶の作り方
冷ます時間が無いときは、水出しが便利ですね。
ただ、水出しにすると、麦茶特有の香ばさが、半減してしまいます。
そんな時は、ちょっと蒸らすことで香りが立ちます。
水出しの場合
- 麦茶を作り置きしておくポットに、1パック入れて、そこに少しお湯を入れて蒸らしてから、水を入れると麦のいい香りがしてきます。
- ティーパックは2時間以上入れっぱなしにしておくと、苦味が出ますので、1時間〜1.5時間くらいでパックは出しておきましょう。

ティーパックで煮出す場合
- 1リットルあたり、1パック(約10g)入れて、3〜5分程度煮出して、火を止めて5分ほど置いてから、ティーパックを取り出す。
丸粒麦茶の場合
- 1.5リットルのお湯に、コップ1杯分(約30g)の麦茶を入れ、5分〜10分煮立てて、ビールくらいの色になって、香ばしい香りがたったら火を止めます。
- ふきんで麦茶をこしたら、出来上がりです。
おすすめの麦茶
六条麦茶の定番、はくばくの丸粒麦茶です。
煮出し専用ですが、急須でも入れられる小ぶりなティーパックです。

ルイボスティーと麦茶、結局どっち?
ルイボスティーと麦茶は、飲むタイミングがいつかによって、どちらにするか決めるのが正解ですね。

エイジング対策をしたい方や、なんとなく体に不調を感じる方、将来の老化予防をしておきたい方は、ルイボスティーを毎日飲むことをおすすめします。

一方で麦茶は、食事の時でも、外出のお供にも、運動の前後にも、味も効果もピッタリです。
特に汗をたくさんかく日は、ミネラル麦茶でした。
