
先日、友人のテカ美さんとこんな会話がありました。






はっきり何にいいのか、分かってから、私は、飲みたいわ。


と言うことで、今回はワインのアンチエイジング効果や、知ってるようで知らないポリフェノールの効果、赤ワインと白ワインの効果の違いなど、わかりやすく解説していきます。
アンチエイジングはどういう意味?


辞書によると、
アンチエイジングとは、加齢による体の機能的な衰え(老化)を可能な限り小さくすること、言い換えると「いつまでも若々しく」ありたいとの願いを叶えることです。特に中年期以降に認知症、骨粗鬆症、皮膚老化、更年期障害、老眼、難聴、歯消失などの老年病のリスクが高まります。詳しい老化メカニズムは未解明ですが、遺伝子の変異、細胞機能低下、酸化ストレスの増加、免疫力の低下、ホルモンレベルの低下、炎症の慢性化などが共通要員として考えられています。ホルモン作用、抗酸化作用、免疫調整作用をもつ機能性食品を用いた栄養指導や、筋力・有酸素トレーニングなどの運動指導、意欲向上や心身ストレスからの解放を目指した精神療法、ホルモン補充といった、薬物療法がアンチエイジングに有効と言われています。
引用元:三省堂大辞林



どうして赤ワインがアンチエイジングに効果があるの?




ポリフェノールの抗酸化力はすごい
ポリフェノールとは、植物が光合成によって出来る色素や苦味、渋味の成分の総称で、その種類は5000種類以上とも言われています。
その全てのポリフェノールに、強い抗酸化作用があります。


また、ポリフェノールは種類によって特有の効果があります。
赤ワインに含まれるポリフェノールの効果
赤ワインに含まれるポリフェノールには、主にタンニン、カテキン、アントシアニン、レスベラトロール、ケルセチン、プロアントシアジンなどがあります。


赤ワインの健康効果は盛りだくさん
赤ワインに含まれるポリフェノール
- タンニン…抗酸化、殺菌作用、動脈硬化と心臓病の予防
- カテキン…抗酸化、血圧上昇抑制、血中コレステロール調整、殺菌、抗アレルギー作用
- アントシアニン…抗酸化、血行を改善、視力回復、疲れ目の予防と改善、肝機能強化
- レスベラトロール…抗酸化、サーチュン遺伝子を活性化させる
- ケルセチン…抗酸化、LDLコレステロールの酸化防止、血小板の凝固抑制、心臓病の予防
- プロアントシアジン…強力な抗酸化力でビタミンEの50倍、動脈硬化予防
中でも、ワインブームの元になったレスベラトロールは、長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュン遺伝子を活性化させることで話題になりました。
ポイント
サーチュン遺伝子は、細胞の老化を遅らせる働きがあります。
知ってるようで知らない抗酸化作用のこと







活性酸素は、呼吸をするだけでも発生するため、避けられません。
呼吸から取り入れられた酸素のうち、2〜3%は体の中で活性酸素になるといわれています。




そして、細胞や遺伝子を酸化(サビ)つかせて病気を引き起こしたり、シミやシワ、生活習慣病の原因になるのよ。


活性酸素が増える原因
- 紫外線
- ストレス
- 食品添加物
- 酸化した油
- 大気汚染
- タバコ
- 過度の飲酒





赤ワインに美容効果はあるの?


それに、殺菌や血行改善効果のあるポリフェノールが含まれてるから、ニキビ予防、肌荒れ改善効果も期待できるわよ。
友達は、ビールから赤ワインに変えたら、顔がむくまなくなったって言ってたけど、それも美容効果なのかなぁ。


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赤ワインにダイエット効果があるってホント?
赤ワインに含まれている成分でダイエットに効果的なものもあります。
赤ワインの苦味成分のカテキンには、脂肪燃焼作用と腸からの糖の吸収を抑える働きがあります。







ワインの適量って?






それに、お酒に弱い人も要注意ね。
テカ美さんは、飲み過ぎに注意しないとね。
白ワインじゃダメなの?
白ワインにはアンチエイジング効果はないの?


赤ワインと白ワインの違いは結構大きい
ワインはぶどうを発酵させた醸造酒ですが、使うぶどうの種類と発酵させる材料の違いで、含まれる成分が違います。
- 赤ワイン…黒ブドウの、果梗、果皮、種子、果肉を発酵させる
- 白ワイン…白ブドウの、果汁だけだけを発酵させる
赤ワインは、ブドウのヘタがついたまま、丸ごと発酵させますが、白ワインで使うところは、ブドウの果汁だけです。
このため、果梗、果皮や種子に含まれる、ポリフェノールは白ワインには含まれません。
ブドウ果実の部位 | 含まれるポリフェノール |
果梗(ヘタや柄) | タンニン、カテキン |
果皮(外の皮) | アントシアニン、レスペラトロール、タンニン |
種子(タネ) | プロアントシアニジン、タンニン、ケルセチン、カテキン |
果肉 | アントシアニン |
果梗(ヘタ)の部分は、苦味があるため取り除いて漬け込んであるワインと、あえて残しているものがあります。





だけど、白ワインにはタンニンは含まれないから、苦味がなくて、フルーティーで飲みやすいのよ。

白ワインにも健康効果はある?

白ワインの健康効果
- むくみを防止する
- 新陳代謝を活発にする
- 疲労回復
- 自然治癒力を高める
- 腸内環境を整える
- 殺菌効果がある
- 抗酸化
- 抗糖化
白ワインには、利尿作用のあるカリウムが含まれているため、むくみを防ぎ、新陳代謝を活発にする効果があります。
また、疲労回復や、自然治癒力を高めたり、腸内環境を整える効果は、酒石酸や酸味成分のリンゴ酸などの有機酸によるものです。










赤ワインにも、殺菌効果はあるけど、白ワインの方が殺菌力は強いって言われてるわよ。

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ワインに合う料理は色で決める


ワインに合う食材
- 赤ワイン…牛肉、鴨肉、色の濃い内臓系、赤身の魚(マグロやカツオ)
- 白ワイン…魚介類でも、白身魚、青魚、貝、エビ、カニ、鶏のササミ、豚のロース
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赤ワインの効果的な飲み方

くるみは、植物性の卵と言われるように、栄養バランスがとても良い食品です。
特に、αリノレン酸の割合が非常に高く、体内に入ると青魚に多く含まれるDHAやEPAに変化し、血液をサラサラにして、動脈硬化の予防になると言われている成分です。
赤ワインのポリフェノールと合わせることで相乗効果が期待できます。



カロテノイドとは、食品の中の、黄色、橙色、赤色の脂溶性の色素のことです。
カロテノイドを含む成分
- カロテン…にんじん、かぼちゃ
- リコピン…トマト、すいか、柿
- ルテイン…卵黄、とうもろこし、ほうれん草
- ゼアキサンチン…とうもろこし、卵黄、ブロッコリー
- クリプトキサンチン…みかんなどの柑橘類
抗酸化ビタミンとは、ビタミンCとビタミンEのこと。
抗酸化ビタミンを含む食品
- ビタミンC…じゃがいも、赤ピーマン、ブロッコリー
- ビタミンE…うなぎの蒲焼き、マグロのツナ油漬け缶詰、モロヘイヤ、アーモンド




ワインが余ったらどうしてる?



余ったワインを保存する方法
飲み残しのワインの保存方法
コルク栓にラップを巻いて、冷蔵庫に立てて保存する。
こうすると、酸素に触れる面積が小さくなるため、劣化を最小限にとどめる事が出来ます。
ただし、ワインの銘柄によって変わりますが、一般的な保存期間は、赤ワインは3日〜5日、白ワインで2〜3日程度と言われています。

味が変わってしまったワインの活用法

余った赤ワインの使い道
- 料理の隠し味に使う…カレー、ビーフシチュー、肉じゃが、すき焼き
- 煮込み料理に使う…牛肉か鶏肉のワイン煮込み
- ホットワインにする…ワインとオレンジジュースとレモン汁、ハチミツを鍋に入れて沸騰しない程度に温める
余った白ワインの使い道
- 料理の隠し味…クリームシチュー
- 煮込み料理…チーズフォンデュ、あさりのワイン蒸し、白身魚の蒸し煮、パスタのクリームソース
- ワインビネガーを作る…ワインに生酢を4:1の割合で混ぜ合わせる


まとめ









【厳選】オススメの格安ワイン
最後に、格安なのにおいしいワインをご紹介します。
ワインは高くなくても、美味しいものはたくさんあります。
その中で、1,000円以下で買えて、品質を追求した一品をそれぞれ厳選しました。
オススメの赤ワイン
アデガ・ド・モレイロ ティト(ポルトガル産)
格安なのに、フレッシュな酸味と、濃厚なぶどう本来の風味が、飲みごたえ抜群。人気の高いワインです。
アデガ ド モレイロ ティント サントス&サントス NV 赤 750ml
オススメの白ワイン
デル・スール ゲヴュルツトラミネール レセルバ(チリ産)
バラやライチのような華やかな香りで、ほんのり甘い飲みやすいワインです。